キリスト教 Christian religion 2005 4 9
聖書には、「誤訳」があります。
それは、イエスキリストが言ったとされる「最後の言葉」です。
「エリ、エリ、レマ、サバクタニ(Eli, Eli, lema sabachthani?)。」
これを、「わが神、わが神、なぜ、わたしをお見捨てになったのですか」と訳しています。
しかし、これは、「誤訳」です。
正しくは、「エリヤ、エリヤ、ラッファエロ 迎えに来なさい」という意味です。
もちろん、信仰心の深い人は、「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」を、こう解釈したかもしれません。
旧約聖書の「詩編」の22編は、このような言葉で始まります。
「わたしの神よ、わたしの神よ なぜ、わたしをお見捨てになるのか。」(ダビデの詩)
イエスキリストは、最後の言葉として、「詩編」の22編を言おうとした。
詩編の22編は、こういう言葉で終わります。
「わたしの魂は必ず命を得
子孫は神に仕え
主のことを来るべき代に語り伝え
成し遂げてくださった恵みの御業を
民の末に告げ知らせるでしょう。」
いずれにせよ、「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」を、単純に、
イエスキリストが最後にあたって、絶望して、
「わが神、わが神、なぜ、私をお見捨てになったのですか」と言ったと考えるのは、誤りです。